27-26 ★アイアンマン

アメコミ原作は、何故、おやじヒーローが多いのか。
明らかに40半ば以上の兵器企業の社長が今回のヒーローである。
テロリストに拉致された主人公は、ほら穴での新型ミサイル作成を強制される。
そこで、鉄人28号みたいな鉄のスーツを作って脱出するわけだが・・・最新テクノロジーって、そんなんで出来るの?
なんか、心臓に埋める精密機械みたいのも作っていたけど・・・本当にそうなら、エコでローコスト。さすがヒーロー映画、夢が一杯だね!

ストーリーは、アイアンマンが生れる過程を相当にじっくり描いている。
シリーズがさんざん続いた後、誕生秘話でアイアンマン0(ゼロ)とでもして、発表されるような作品である。
伏線は、ストリーの大筋に関わるようなものはあまりないが、細かく張ってあった。
ラスト、「エンドロールの後に続きがあります」という字幕が出たのには、
非常に驚いた、というより笑った。
エンドロールに何かもってくる場合、観客が席をたたないように、エンドロール中の映像にも工夫をするものだ、と聞いていたが、思い切って言ったね!って感じ。まあ、早いや。
私も事前に批評サイトとかを確認して、エンドロール後の映像の有無を調べなくてすむ。
(基本的にエンドロールは観てますが)

ところで、先に拉致されていたインセンという脇役が主人公を治療して、通訳もしてくれるのだけど、
この人で一冊本を書けるぐらいの語学の天才。
主人公とは学会で会ったことがあるというので(主人公は覚えていなかった)、てっきり物理学者(物理学者が兵器を開発するのか知らないけど)かなにかと思っていたら(車のバッテリーとか使って治療していたから、通訳専門とは思わなかった)、設定は、どうやら医師らしい。
彼は、テロリストの活動拠点に近いところ出身らしいので、地元の天才として目を付けられ、武器造りをするために主人公より先につれてこらえたが、役に立たず主人公の通訳に配置替えになったとか、勝手に解釈して、涙してしまった。
何種類もの語学をマスターしていたり、あんな辺鄙な村の出身で医者になっていたりする辺り、並の医者ではないのだが(治療法は独創性にあふれているし)、少なくとも並の通訳ではないのだが、テロリストに拉致されるとは可哀想でならない。

語学の天才というのは、現実にも存在していて、EUの父と呼ばれる人の母親は青山光子だが、旦那は外交官で18カ国できたと聞いた気がする。(伯爵様なんだよね。ホーンデルクとかそんな名前)
南方熊楠は、酒場の会話は世界中だいたい同じだから、酒場に行けば、言葉はマスターできると言っていたらしい。(2日ぐらい?)
他の天才は、バイリンガル書(見開きの片側に外国語、片側に日本語とか)を1冊読めばマスターできるとか、1週間、家にこもって、その言語だけ使っていれば(家庭教師はいたと思う)マスターできるとか、直接の辞書がなかったから、間に何ヶ国語かの辞書を使っていたら、同時に五ケ国語マスターしました、とか、言語の天才のエピソードは中々面白い。
語学マスターには、何の参考にもならないけど。

で、私は、何の話をしていたのだっけ?