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FBIが恐れた伝説のハッカー上下 草思社
伝説のハッカーケヴィン・ミトニックについて書かれた書。

ノーベル賞を獲った下村先生の息子さんは、伝説のハッカーを捕まえた下村努で、
映画のモデルにもなり、アメリカでは既に有名な人物だそうです。
この本は、伝説のハッカーの方を主題としていますが、冒頭からいきなり下村努氏が出てきて、十年前から有名な人なのだなぁと実感しました。
長髪で、短パンの三十の男というのは、何なのだけど。
彼もきっと子供の頃は、クラゲ獲りに参加したのでしょう。

ミトニックの写真は、指名手配と逮捕時では全く違うんですよね。
最初は、ジャンクフードを好む眼鏡の肥満。オタクのイメージは、彼からきたのではないかと思うぐらいに典型的。
でも、最後にはハンサムに。
どうやら恋が原因らしく、彼は美人と結婚しています。
電話回線を支配したりしていますが、全てがパソコンを使っての作業ではなく、必要なことは言葉巧みに担当者に喋らせるというような、驚くべき話術と社交性?を持った、人当たりの良い魅力のある人物みたいです。
彼は、パソコンがないってことはないけど、一般には広がっていなかったという、世代の生まれなので、やっている行為には時代を感じるところもありますね。