16-5 ★★★お菓子の由来物語 猫井登

物凄く面白かったです。
左にお菓子の写真、右に説明文という構成なのですが、文章は意外に少ない。
でも、お菓子の由来やルーツの情報がギュッと詰まっている。
パン→ビスケット→ケーキ(スポンジ)と発展していくお菓子の歴史が分かって大満足。
由来も諸説紹介してあって、興味深い。
約140種のお菓子が紹介してあり、どの頁から読んでも良いのだが、やはり最初から読んだ方が体系的に理解できるように構成してある。

そして、写真の美麗なこと。
これを見て食べた気になってもノンカロリー。
これを見て食べたくなってしまったら、高カロリー。
精神力との勝負だ。
作者は、お菓子の名前の由来や分類が独学では分からないと悟り、40にして製菓学校の門を叩く。
しかし、銀行の勤めていた作者が何故、そこまでお菓子の勉強をしたかったのか、その由来も又、気になる。
40過ぎて、お菓子の勉強。30代にて、既に成人病に怯えている私には、ミステリアス。
色々、刺激的な作品でした。