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結界師
以前は、●で、読んだ片端から売っていました。
好きは好きだったのですけど、ギャグが合わなかったのと、子供が死ぬような展開が苦手でした。
でも、どんどん面白くなっています。
文庫版が出たらコンプリートしようと思います。
なんといっても、主人公の兄の正守さんがいい味を出していて、私の記憶が確かなら、18才という設定だったはずなのですが、そのことを思い出すたびに衝撃を受けるほど、おっさんくさいです。
本当に自分の記憶を疑ってしまうのですが、それが本当なら二倍近く生きている私が、素直に頼ってしまうほど、頼りがいのあるオッサンなのです。
でも、表面からは分からないほど内面は熱く、計算高いようでいて感情で走る部分もあり、やっぱ若いわね〜青いわね〜って妖怪の域に達したオクニさんと一緒に微笑んでしまうのです。(オクニさんは、表情に乏しい方なので・・・光った目しか見えないので・・・目の形状も分からないほど光っているので、これは、私の想像の域の話なのですが)
正守さんは、結界師として異例の出世を遂げておりながら、実は弟には絶対に適わない正統に選ばれなかったという負い目を持ち、天才でありながら天才に見えない弟に鬱屈したコンプレックスを抱きつつ、一方で部下たちを家族のように守る男気溢れる有能な頭なのです。
天才で破天荒な母親との関係も気になります。
でも、一番気になるのは、額のキズに着物、従える式は黒姫という名の鯉、未成年ながらのこの渋さですよ。
とにかく渋い!という一言で表すことが出来るキャラです。
いやあ、いい年して恥ずかしい文章を書いてしまいました。
明日になれば消えているかもしれないので、これを読めたらラッキーかもしれませんよ。
まあ、世の中には、読まなきゃ良かったっていう駄文もあるわけですが。