260-32 ★★★魔法の館にやとわれて 大魔法使いクレストマンシー

ダイアナ・ウィン・ショーンズの新刊。
次巻の「キャットと魔法の卵」も本国では2006年に出ているらしいので、楽しみです。
しかし、今になってクレストマンシーの新刊を書くとは、作者も相当の高齢なのに凄いですね。アグレッシブだよ。
日本でも8月に出版予定。
何で訳すのにこんなに時間かかるんだろう。いや、想像つかないこともないのだけど。
英語読めたら、こんなもどかしい思いをしなくてすむものを。でも、日本語の本だけでもこんなに溜めているのだから、この運命は、甘んじて受け止めよう。(英語が嫌い)
日本は、本に限らず、世界中のものが大分手に入る国だし。
・・・それは、東京だけって言われたことあるけど。
まあ、どこに住んでいてもお金がなければ、何も手に入りませんよ。
資本主義の素晴らしいところは、お金で解決できることが多いことだけど(凄い解釈だけど)、お金がなければ不自由だ。

この本は、かなり面白くて、主人公が魔法の館で働くという着想もユニーク。
若き日のクレストマンシーも出てくるし、恋のストーリーもちらほら入って、主人公の悲惨な運命に清清しい風を入れてくれる。
ただ、オチで1つ気になったことはありました。


以下、伏字ネタばれ。
何故、あの人物は、あんな所にあれを設置したんだ。そうしなければ、あの人物がああいう仕事に就く必要は、なかったものを。
そして、あの人物の息子は、その後、何故、あの家を継がなかったのか。