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天にひびき やまむらはじめ
オーケストラと指揮者が衝突したリハーサル、
休憩時間に現れた少女、それは指揮者の娘。
指揮の天才である彼女は、休憩の間に一発でオーケストラを指揮、
本番もオーケストラは、その娘の指揮をイメージして演奏。
それを悟って消えていく指揮者。


まず、どんな天才でも休憩時間に一発で・・・そして、それだけでオーケストラは本番も演奏・・・それは、オーケストラが凄いのでは?
というか、可能なのか?
サンデーの新連載も7歳の時に天才ともてはやされながら15歳まで踊っていなかった歌舞伎役者の家の子が、
突然の代役で(練習もなく?)いきなり大舞台で大成功ってのがありましたが、
天才をはきちがえていないか?
それとも、私が指揮や歌舞伎を分かっていないで、それが可能な天才がいるのか?

まあ、ここまでは、漫画だしねですむのだが・・・
この天才指揮者の話の作者とは、倫理観が合わない。
凄く些細なことなので、それで、この作者が倫理的でないとは言えない。
しかし、私の倫理と食い違う設定やエピソードが物凄く積み重なる。
この先、この作品がドラマ化され、アニメ化され、映画化されたとしても残念ながら私とは合わない。
この作者の作品も避けた方が無難。
ただ、これは、私が、ということで、この作品を評価する人は、たくさんいるのだと思う。

その辺、全部置いておいてもこの話って、父親の立場ないよなぁ。
父親を超える子供を描くのはスタンダードではありますが、父権を回復するような作品を描く人が本当に上手な人だと思います。

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