21★ベスト・キッド

ウィル・スミスの息子とジャッキー・チェンの競演が話題。リメイクらしいけど、元の方を見たことはない。

この映画を見るに当たって私は二つの勘違いをしていた。
一つは、母からエディー・マーフィーの子供が出ていると聞いたこと。
もう一つは、ジャッキー・チェンを小さい頃に見た印象で、必ず父親や肉親が殺されて、
出会った年寄り(達人)からカンフーの極意を学んで復讐を果たすというストーリーだと思い込んだこと。
主人公の父親が二年前に死んでいたので、見始めて1時間ぐらいは、そんな話だと思っていました。
1時間、そう、この映画の本質がイジメへの
リベンジだと気づくのにこんなにかかったように、この映画は2時間半と長い(CM含む)。
2時間は、いらんだろう。
だが、この主人公の少年、ただ者ではなかった。吹替えだったので微妙に判断しきれないが、演技も表情がとてもいいし(強いんだが、あどけない、心細そうな表情を作るのがうまい)、脅威の身体能力、綺麗な顔、このまま健やかに育つかが実に心配だ。
女やその他諸々の誘惑をはねつけるには、顔が良すぎるのだ。
顔つきで気になったのは、イジメ役の子供も。
建前でも子供にスポーツマンシップを教えない、まるで暗殺者でも作っているかのようなカンフー教室(しかも大手っぽい?)があるのかどうかはともかく、イジメ役はイジメ役ではまっていた。
特にイジメの大将役の子供が小憎らしいことこの上ないのだ。
表情もあるんだろうが、顔からして憎憎しい。
彼も勿論、たいしたカンフーの使い手で、意外とさわやかな好青年になりそうだが、そうなったら、ちょっと笑っちゃうだろうな、というぐらいに憎憎しい。
あと、ジャッキーは、さすがですね。個人的には、ジャッキーの爺化にちょっと思うところはありますが、彼にとっては新境地ですね。
ジャッキーと少年のカンフーシーンとかは、楽しかったです。
ラストの必殺技の伏線は、笑ってしまうけど。たまに、そういうところは、ある。