見たことがある気が

年末年始、ステキなテレビのおかげでテレビをたくさん見ている。
去年末、今年はやりそうなバンド、歌手のランキングを見ていた。
キャバ嬢だけのロックバンドとか少し変わったのを紹介していたのだけど、どうもゴールデンボンバーというバンドは、近くで握手会をしているのを見たことがあるような。
華奢なビジュアル系の若者たちという感じで、特に特徴あるバンドとも思っていなかったけど、それは、異常なまでの勘違いであった。
彼らは、エアバンドだったのだ。
ドラムもベースもギターもいるのに曲がサビに入ると全員で振り付けを・・・つまり、誰も楽器を弾いていない。
ヴォーカルは歌っているし、作曲もやっているんですけどね。
全員が楽器に挫折したらしく、「楽器、ちょ〜難しくて」「あれ、普通の人じゃ無理だよね」「ミュージシャンって凄いよね」と口々に言っているのが笑えた。みなさんは、ミュージシャンじゃないんですかと突っ込まれて、「ミュージシャン」「ミュージシャン」「ミュージシャン」ってリフレインしていたけど。
作曲はしていて(多分、ヴォーカルの人)、それを外注で演奏してもらうそうです。「あの人たちは、(楽器)うまいよ」「さすがプロだよね」と盛り上がっていると、やはり「皆さんは、プロじゃないんですか」と突っ込まれ、「プロ」「プロ」「プロ」って、口々に言う、そんなノリでした。
ドラムのバチ?は、発砲スチロールだし、ギターの特技はダンボールで楽器を作ることだし(音は出ない)、人間楽器になったり、スイカの早食いしたり、バカなパフォーマンスがウリだそうです。
その証拠に魅力を聞かれたファンが「バカなところ」「バカ」「全力でバカ」って言っていましたよ。
ネットでも「みんな、やっぱりバカなところが好きなんだね」って書かれていたし。
見た目は、典型的なビジュアル系なんだけど。
「これから皆さんたちのようなバンドが増えて欲しいと思いますか」と聞かれ、沈黙の後、「決して、増えて欲しくはないです。」って言っていました。
「(増えたら)音楽業界がおかしくなりますよ」「俺たちを反面教師に皆さんには(楽器を)頑張って欲しいです」だそうです。
去年の金髪の棋士と同じ臭いを感じましたよ。
ずっとインディーズにいたいそうです。