2★ グリーンホーネット

ブルース・リーがカトー役をやったドラマをリメイクしたもの。
大金持ちである新聞社経営者の父親が死んだことでドラ息子が跡を継ぐ。
この青年社長が夜な夜な父の運転手兼コーヒー係だったカトーと街にくりだしてギャングと戦うダークヒーローに。
でも、この社長、ノリが悪童のままで、どことなく間抜け。
カトーは、発明、格闘、コーヒー入れ、それこそ超人的に何でもできるわけなんだが、孤児だったせいか、自分の発明に素直に感嘆の声を上げてくれる若社長に夢中になっているフシがある。
莫大な金を持ち、自分の力を心おきなく振るえる悪ふざけ(ていうか犯罪)を次々企画してくる社長は、カトーの飢えていた部分をすっぽり埋めてくれる何かがあったのだろう。
要するに、去年のホームズ映画ほどではないのだがホモっぽいのだ・・・ケンカしてても、仲直りしても妙に。
殴り合いのケンカしながら、「誰でもナンパするくせに、僕のことは口説かないんだなっ」て、本当にそんなこと言っているのか、英語が出来る人に是非聞きたい。

ネタばれ

当然、結局はカトーの方がケンカは有利なんだが、プールに落ちたことで形勢が逆転する。泳げないカトーが必死に社長に助けを求めて、社長がヤドカリの浮き輪を投げてやって中断するのだ。
そして、二人は別々に行動するのだが、カトーのところに社長の殺人依頼が入る。
カトーは、引き受けて社長に銃をつきつけるのだが、社長が「許してくれ」って一言いって、カトーが「許すよ」って囁いて終わり。銃は、つきつけたままなんだけどね。
そのあと、二人はギャングや悪徳判事から逃げ回るんだが、もういろんな人殺しているね。警察も死んでいると思う。
人の背丈よりあるロール紙が一杯の新聞社は、ドンパチやるのにいい会場だと分かった。

ネタばれ終了

カトー役は、絶妙。私的には、劇団ひとりに似ているのがナンだが。
ブルース・リーのスケッチやヌンチャクなど、原作ファンにも気を使っている。