ミケ猫の話・・・私の記憶が確かなら

ヒトの体細胞は、22対の常染色体と1対の性染色体で出来ており、性染色体がXXなら女性、XYなら男性となります。
ヒトは両親から同じかたちの染色体を1本ずつ受け継いで1対と為すので、女性から子供に引き継ぐ性染色体はXと決っているから、父親から何を引き継ぐかで性別が決ります。うちの父親は、Xを気前よく配る家系の出です。
(つまり女系家族ということですが、貧乳の家系でもあります。胸の大きさって、父親方からも遺伝するって知ってました?母親がホルスタインでも安心できないのです。悲しい話ですね。)
ちなみに染色体の数が同じ動物同士は、掛け合わせが出来ます。(私の記憶が確かならね)
ところで、ミケ猫はオスが非常に生まれにくいので有名で、縁起ものとなっています。
ミケ猫は茶トラと黒の組合せなのですが、毛色の情報がXにしか存在しないので、XYのオスの場合は、茶トラか黒しか生まれないということになります。茶トラと黒の二種の毛色情報を持つのはXを2つもつメスというのが自然です。
ちなみに白の毛情報は性染色体でない別の染色体上にあって、それはオスでもメスでも持っていることがあります。
では、何故、稀とはいえオスが存在するのか。
通常、卵子はX、精子はXかYのどちらかなのですが、たまに染色体異常でXXの卵子とかXYの精子とかが出来ます。
このどちらかに相当すればXXYという子供が出来るわけで(X+XYかXX+Yで)、毛色情報を2つもったオスが存在しうるわけです。
で、染色体異常なので生殖能力はない場合がほとんどなわけです。
体は男なんだけど、中身は女、みたいな・・・
それ以来、ミケ猫を見るたびに、おすぎとピーコを思い出しています。(もちろん、彼らは染色体異常ではありませんが)


ミケ猫の話は、どっかのブログで読んだのですが、実際には、もっと複雑な話だとは思います。