16-15 ●崖の上のポニョ

多分、評判は良いと思いますが、私は退屈でした。
和風人魚姫がおそらくコンセプトと思われすが、人面魚と人魚は違うと思う。
ポニョが人間の血をなめたり、ハムにむしゃぶりつくのを見て、肉食!と引いた人も、私だけでもないと思う。
とにかく恋するポニョの行動は、地球規模の迷惑なもので、波に乗って車を追いかけるシーンは、不気味ですら・・・(自粛)

そして、この主人公の1人の男の子の母親の子育て観が好きになれない。
子供に親を名前で呼ばせることしかり(くれよんしんちゃんは、もうすでにお子様の個性があれなので、もう親が止めることもできないと思われる。まあ、登場人物たちの関係を後半まで、ぼかしたかったのかもしれないけども)、子供を乗せての運転が荒すぎるのもしかり、さしたる理由もなく嵐のため道路規制している人たちの制止を振り切って車で道路を突っ切るのもしかり、子供の夕飯がインスタントラーメンなのもしかり(非常時だから良いのかも)
他の大人たちも非常時に子供たちだけでボートに乗っているのを見送り、子供が泣いたからと言って、知り合いの子供がくれたサンドイッチを目の前で床に放り出す)
ささいなことだが、趣味ではない。

いずれにせよ、環境汚染にもメスを入れており、決して可愛いだけの話ではない。(可愛いとも思わなかったが)

ポニョに対して一番思ったのは、親の心子知らず。5才ならば仕方ないかもしれないけども。
ポニョの両親は、好きでした。
母親の方は、ちょっと考え方がぶっ飛んでいましたが、もはや人間ではないので。

でも、映画としての出来自体が悪いとは思いません。
手描きにこだわったせいか、絵本っぽい画面も綺麗でした。
デフォルメされた感じの景色の造詣も良いし。
好みの問題なんですよね。
あ、エンドロールの短さがちょっと話題になっています。
流れる情報は、そんなに他の映画と比べて少ないわけではないそうですが、本当に短かった。

と、文句を言いつつも、グッズは出来が良かったです。
ポニョの母親のがなかった(トランプ柄に入ってたけど)のが残念でしたが、パンフレットも買わず(気に入った映画のだけ買う)、グッズは三千円ちかく買ってしまいました。