3 ★プライド

同名漫画の映画化、見てきました。
昨日公開で、今日、日曜なのに、私を含めて二人しか入っていませんでした。
みんな、ヘルボーイよりプライドを見たくなかったのね。
感想としては、結構、良かったです。
なんといっても、誰一人、作品のイメージを大きく壊している人がいませんでした。
厳しい人で気になる人はいるかもしれないけど、
私としては、イメージも演技力も脚本も原作を壊す要素は、なかったです。

ただし、これを原作を読んでいない人が観て、面白いのかどうかは不明です。
原作は、まだまだ連載が続いているし、映画になったのは、前半の方なので、
中途半端なところでラストが来て、主人公の選択が後味悪く映るかもしれません。

原作に一番ぴったりはまっていたのは、なんといってもミッチーでした。
及川光博が雑誌で作者と対談していたのですが、
本人も原作者もこの役はミッチーにぴったりと語っていました。
ミッチーは、他の人がこの役をやっていたら悔しかったと思うというようなことを言っていて(うろ覚え)、作者の一条ゆかりは、「大丈夫!他の人だったら、映画化しないから」って答えていました。
ミッチーは、とにかくナルシーな印象の人ですが、時には、自慢の顔に頭から泥をかぶるのも厭わないぐらいプロフェッショナルなので、結構、好きです。
この対談でも「自分の色を出そうとは思わなかった?」(うろ覚え)と聞かれて、
「個性を出していくこともあるけど(かなり、うろ覚え)、この映画で僕に求められているのは、原作通りでしょ。だから、原作のイメージ通りになるように演じました。(うろ覚えですが何か?・・・開き直った!)」って言っていて、格好いいな、と思いました。
映画の客の入りは心配だけどね、ミッチー頑張れ。

主役のステファニーは、足が綺麗で、お嬢様のイメージがグットでした。
でも、ポスターは、顎がしゃくれて写っていて可哀想でした。
映画では、気にならなかったよ、顎。
演技が初めてってことでしたが、気にならなかったし。
この役は、演技力がどうこうの前に気品ある容姿、気品ある立ち居ふるまい、そして毅然とした雰囲気を持っているのが大事だと思うので、キャスティングで大体の成否は決まってしまう気がします。

蘭丸は、どことなく中居君に似ていて、ハンサムだけど、原作のイメージとは違うかな、と思っていたのですが、彼は意外に男っぽい人で大人だし、とりあえず女装に違和感がなければ、OKと思いました・・・でも、声が男そのものなので、あのままストーリーが進むとあの声では出来ないシーンがあると思う。
それは、NANAのようにキャスト入れ替えでもするのか?
まさか、吹替え?

吹替えと言えば、オペラ歌手を目指す二人をメインにした映画なので、二人が歌のレッスンをしていると聞いた時には、ちょっと心配しましたが、
ちゃんと吹替えにしてくれたみたいで安心しました。(失礼?)
プロに聞いて、コンクールで優勝を目指せるレベルになるのに何年かかかるとアドバイスされたからってことでしたが、それが本当に本当なら凄いですね。
何年かやれば可能なの?