27-6 ★氷の心臓

アンデルセンの生誕二百年を記念して書かれたカイ・マイヤーの氷の心臓。
久々に徹夜で読了しました。
雪の女王がテーマで、時代と場所は帝政ロシア
厳寒に閉ざされたホテルを舞台に、
雪の女王とスペルウェル、ロシア皇帝無政府主義者という、
ファンタジーと現実世界の二重構造の対決が繰り広げられます。
この作者の書いたファンタジーは、3部作で舞台も異世界というのが共通点だったのですが、
今回は、1巻完結で、ほとんどの物語が豪華なホテルの中で展開します。
この舞台の描写の緻密さや個性的なキャラクター設定が、魅力的な世界を創っています。
ファンタジー好きには、お薦めです。