2009-01-21 27-6 ★氷の心臓 アンデルセンの生誕二百年を記念して書かれたカイ・マイヤーの氷の心臓。 久々に徹夜で読了しました。 雪の女王がテーマで、時代と場所は帝政ロシア。 厳寒に閉ざされたホテルを舞台に、 雪の女王とスペルウェル、ロシア皇帝と無政府主義者という、 ファンタジーと現実世界の二重構造の対決が繰り広げられます。 この作者の書いたファンタジーは、3部作で舞台も異世界というのが共通点だったのですが、 今回は、1巻完結で、ほとんどの物語が豪華なホテルの中で展開します。 この舞台の描写の緻密さや個性的なキャラクター設定が、魅力的な世界を創っています。 ファンタジー好きには、お薦めです。