104 らせつの花

★★★らせつの花 6巻
ハードな話を描く印象のある漫画家ですが、同人誌を書き直した「ラグトニア」(ファンタジー)を見る限り、ロマンチストで少しやりすぎるんだろう、と思いました。
ラグトニアは、デビュー以前の作品だけあって、この作者の作風の本質が見える気がします。そして、格段にアップした画力で描きなおしていると(描きなおしているのは最近。同人誌は未完)、この作者は、元々ストーリー作りは、上手な人だったのだと実感。
この作者の作品の時として、少しえぐいハード感は、ロマンチストゆえというのが、作者の原点であるラグトニアで、思い至ったという私見。(ラグトニアは、えぐくないけど、それだけに原点が見える)
そして、らせつの花は、主人公の設定やルックスがラグトニアの主人公に似ている。(物語世界は、全く違う)
少しどきついハードボイルド(といっていいかは、よく分からないけど)を描いていた作者が原点の作品要素を取り入れることで、いい感じに抑えた作品になっていて、良。
結局、この作品に萌えを見つけられるかどうかで、はまるかどうかが決まる気がする。私は、らせつが見た目も性格もかわいくて好き。
最近は、どのキャラも特別好きではないけど、作品全体が良く出来ている地味うまな作品が好みだけど、こういうキャラにどっぷりはまっていく作品も捨てがたい。
でも、絵の上手い人だとずっと思っていたけど、黒髪ロングの女性の横顔は、苦手らしいと、6巻を見て気づいてしまった。気づきたくなかったけど、1度気づくと気になって仕方ない。