191 192-18 死の影 デモナータ7幕 193-19 狼島 デモナータ8幕 194

★大江戸美味草紙


●死の影 デモナータ7幕
ダレン・シャンによるデモナータシリーズ。
絶対に実写化しないで欲しい。凄く怖いから。
字面で読んでいる時は、児童文学の中におさまっても、実写化して子供が見るのは難しい気がする。
悪魔は、醜悪で残虐で、人生は容赦なく残酷で過酷。
大体、この作者には、児童文学に対するタブーがない。
子供は、自殺し、人を殺し、不倫も障害も普通にある。
作家を本業としてスタートしていないので、ちょっとアウトサイダー感がある。(私的見解)


●狼島 デモナータ8幕
デモナータは、2人の少年と1人の少女が主役で、巻によって語り部が変わるため、8幕は、7幕と主人公が異なり、同じ時軸を違う人間の視点で語っている。
つまり、7幕と8幕で同じ現象を違う人間が語っている場面があるので、最初の方など文章がセリフごと全く7幕と同じで、楽な仕事しているな〜と思ったりもしたのですが、途中から二人が別行動をとるので、結構、楽しめました。(当たり前だけど)
それにしても、今回の死者は多いですが、7幕に容赦なく死んだ分、8幕では絶体絶命から生き残った人もいて、やっぱバランスって大事かも、「ダレン・シャン」(作者と同じ名前の作品がある)の時より学んでいる、と勝手に上目線で評価しました。
8幕は、意外と面白かったです。
とにかく、ダレン・シャンは、すごい勢いで新作を書く作家なので、その分、粗いんじゃないかと思っていたりもして、私もこのシリーズは読み始めちゃったからという消化試合ぎみなノリで読んでいたのですが、8幕は、わりと楽しめました。
体調かなぁ。(ひどい)
分野的には、ゴシック文学とも言えるのだろうか。その分野では、センスのある作家だとは思うんです。(怪獣やオバケ好きの子供が大きくなった的な感じもあるのだけど)
ただ、私の得意分野じゃないので、ファンの人は、無視して下さい。


ねこめ〜わく 竹本泉
6巻。どの話も同じような感じなんだけど、なんだかんだで、こんな巻数に・・・
好きなんですが、新刊読んでも新鮮味は、ないです。