第1回目はスパイダーマン2

2の感想です。3は見ていません。(ちょっと「キングアーサー」が入っているけど、そのまま。もちろん、「キングアーサー」の公開は終わっている)
2を見て予想した通り3で主人公が不幸になっているかどうか、誰か教えて下さい。
(前作を見ていない人へ。ネタばれってほどじゃないけど、少しネタばれかもしれないのでご注意下さい)


主人公も悪役もヒロインすら幸せでなく愕然とさせてくれた1.
2も前半は予想を裏切らず、一生懸命正義のために働けば働くほどミジメで報われない主人公。
ここで私は勘違いをした。
身内は離れ、友に憎まれ、ガールフレンドは去る、これが「スパイダーマン」だと。
良かれと思ってやったこと、ささいな決断が、全て不幸に結びつく、それが主人公像なのだと。
しかし、1でやりすぎたと思ったのか、鬱病患者みたいな奴にニューヨーク(だっけ?)の治安を任せることに制作サイドの良心が痛んだのか、そもそも原作がそうなっているのか、2の後半は、主人公になんとか報われ感をもたせようと逆に痛々しい、わざとらしい演出が続いた。
1を見た時「誰も幸せじゃないなんて、ひどい」とつぶやき、2の前半では友達やヒロインに「彼に金を貸してやってくれよう」と願った私は、心の中で叫んだ。
「こんなのスパイダーマンじゃない!彼は不幸じゃなきゃあ!」(勝手)
でも、最後まで見て安心した。なんとゆうか、彼の幸福は、いつだって不幸の予感に満ちているのだ。
周りに認められようと、「ヤッホー」と叫びながらビルの間を駆け回るシーンがあろうとも、彼は、これから不幸になる。この幸せは不幸の序曲さと思わせる何かが、あの映画にはある!
きっと、彼は3で1以上に不幸になるに違いない!(言い切り!)
でも、アクションとか特撮は良かったです。やっぱ映画館で見る映画です。

ところで、「キング・アーサー」の王妃役は19歳らしい。
驚き。そんなに若いのかあ。
「パイレーツ オブ カリビアン」のヒロインやってた時は、もっと若かったわけですよね。
うーーーん。外人は、老けてるのう。
この映画は、伝承が元にあるわけですが(なんと史実として研究している人もいるらしい)、王妃とランスロットの不倫には触れられず、エクスカリバーについてもほとんど語られない地味な作品らしい。
不倫はともかく、エクスカリバーは、話のキモではないのだろうか。
ランスロットが長髪でなかったことでテンションの下がった私は、映画公開期間に見に行けるか、ちと不安だったりします。

で、行った後

史実としてとらえているため魔法やファンタジーとは切り離されているので、エクスカリバーは只の父の形見だし、円卓の騎士たちは死んだとしても只の戦死。
その辺をあきらめて見れば、おもしろいと言えないこともないのですが、全編に悲愴感が漂っていました。
ヒロインの美しさは際立っていますが、いきなり戦場でドレス着ているのも拷問されても眉ラインをきっちり引いているのもあり得ない。あれは、客へのサービスですね。