村山聖

実は、まだ、彼の漫画は、読んでいません。聖の青春も読んでいません。
でも、あらすじから推測して書きます。

幼くしてネフローゼという腎臓系の難病に侵された聖、次々に病気の友達がなくなる中、将棋好きの父の影響で将棋にのめりこむ聖、彼は、生き急ぐかのように将棋の世界で頭角を現していく。
10代後半で早く名人になって引退したいという聖、髪に宿る命を切りたくないと髪も爪も切るのを嫌がった聖、20歳になれると思わなかった聖、彼は自分の命の短さを知っていた。
その一方で、絶え間ない激痛と高熱にも関わらず将棋を続け、将棋に影響を与えるからと癌の治療を拒んだ。彼は、生きるためには生きなかった、将棋のために生きた。名人になることが彼の人生の目標であり、生きる意義であった。
彼は膀胱癌によって29歳という若さで亡くなるが、プロになった14歳〜癌になるまでの27歳の間に8段までになったことを考えると(まだ読んでいないので8段になったのが何歳かは分からないのですが)、彼に絶えず病気と闘わない完璧な29年があれば、もっと上にいっていたのではないかとも思う。(この棋士は、体調不良による不戦敗とかが多い。そして亡くなった後に9段を贈られた)
いや、短命だと分かっていたからこそのスピードだったのかもしれない。
彼の時代には、申し合わせたかのように若い天才の一群が現れ、そのゲーム感覚な棋風は、新世代を感じさせたが、抜きん出ていたのは、羽生を筆頭とした4人であり、羽生と並び称されたのは村山聖であった。
怪童と言われるままの容姿を持ち、わがまま、頑固、不潔、少女漫画を愛し3冊同じ巻を買う、ライバル達に敵意を剥き出すも、1人認めていた羽生の前では少女のようにはにかみ、パンツまで洗ってくれた師匠を慕い、純粋で繊細で傷つきやすく、真摯に生きた、そんな話なのだろうと推測。
当っていたら、又、書きます。
当っていなかったら訂正します。